こんにちは。ぺーたーです。
先日、とても興味深い「毒親の後悔」を目にしましたのでご紹介します。
引用元:発言小町
【読売新聞「発言小町」 2022年11月12日より】
子供二人(女性)を体罰で育ててしまいました。
私はそうでもなかったのですが、主人の体罰がひどく、同居していた主人側の両親も眉をひそめるほどで、義母が主人を窘めたこともあり、主人は母親を大変尊敬している人でしたが、一切聞き入れませんでした。子供達は大人になってからこのことに言及し「子供の頃は辛かった」「お父さんの怒鳴り声とお母さんの金切り声ばかりで、家の中が暗かった」「家の中でいつも緊張して過ごした」と何度も言われ、とても傷付きました。大人になった子供にこのようなことを蒸し返して言われる辛さは格別です。
今、子供は30代半ばになりました。結婚して10年近くなりますが、二人とも子供はおりません。
欲しくないと言います。
私と主人が「子供がいることは幸せで、子供のいない人生など考えられない」と説得しましたが、先述のようなことを言われ、さらには「お父さんもお母さんも、子育てが楽しいようには見えなかった」「来世では、自分好みの子供をもうけて、ストレスなく子育てして、幸せになってね」とも言われて愕然としました。子供二人は自分の夫とは良い夫婦関係だそうです。二人とも夫婦で仕事を充実させ、高収入を得て、趣味も楽しんでいます。自分の夫のことをよく自慢しています。夫婦の誕生日には高価なプレゼントを贈り合っているようです。
「お父さんとお母さんはお父さんが上だったけど、私達夫婦は対等だから」と言われました。
そこまで夫が大好きなら、夫の子供を産みたくなりそうなものですが、もし、体罰による子育てが原因で子供を持つ気がなく、子供を持つ幸せを味わえないとしたら、親としては居たたまれなくなります。何より、子供のいないと、老後はどうするのかという心配もあります。
今から時間は戻せませんが、子供がまだ30代のうちに何とか解決できない物かと思っております。
読んだ方からのコメント
170件ほどのコメントが寄せられたこのトピックに、投稿主に同調する声は寄せられませんでした。
逆に共感者多数だったらひっくり返ってしまうところです。
・「暴力を止めないだけでなく、隣で金切り声上げてたんですね。そうなったらもう両親共に敵でしかないですよ」
・「暴力ですよね。躾とか言うなら、言葉で十分です。言って聞かせるのが教育でしょう。(中略)その事実はどんなに心が痛くても認めてください。あなた方は子供を暴力で制圧した」
・「当時暴力を受けていたお子さんはいたたまれないどころではなかったでしょうに、誰にも相談出来ずただ耐え忍ぶだけしか出来ずに本当に辛かったと思います。私も幼少期に毎日殴られながら育ってきたのでよくわかります」
・「同じような親に育てられました。そして親のことは大嫌いです。親も年老いて変わったかなと思ったら、全く変わってないということが分かったので、絶対に許すことはないと思いました」
・「私も教育や躾、お前の為という体罰を毎日受けて育ちました。そして10代後半には結婚出産はしないと決めて貫き通しています」
・「暴力と怒鳴り声ばかりが響く家で育った者です。あれ程怖い思いをした子供だったのに、大人になるまで、なってからもずーっと子供が嫌いです。自分のように愚かな子供だと余計にです。辛い思いをした分、子供には優しくならなきゃいけないのに。子供を見るだけで、イライラするんですよ。結局子供を作るのは諦めました。絶対良い親になれないと思ったからです。兄弟の一人も自分がされて嫌だったはずの暴力を振るい離婚しています」
・「父親が家に帰宅する度に、子供ながらに緊張と不安で下痢と嘔吐でした。今でもそれは大きなトラウマです。34年生きた今でも忘れられません」
・「時間は戻せないとか、昔の話だとか言っていないで、土下座して謝罪するべきです」
・「当時を反省したいのなら素直に謝ってお子さんの不満や無念な思いを受け入れて上げてください。何を言われてもひたすら謝って許して貰えなくても謝ることです。二度と干渉せず、お子さんたちの幸せを見守って上げてください」
・「まず謝って、お子さんたちの価値観を学び、互いに尊敬できる関係をここから作っていく、ほかに出来ることありますかね」
・「トピ主さんのやるべき事は、子作りを勧めることではなくて、過去の行いを謝罪することではないですか?(中略)誠心誠意謝って、良い親では無かったけれど幸せな子育てだったと伝えてあげたらどうでしょう」
・「後悔してるんですよね? 娘たちの気持ちを変えたいんですよね? それならやるべきは『説得』ではなく『謝罪』ではありませんか?」
・「後悔しても取り返し付かないけど、人としての心があるなら後悔しながら生きて」
体罰の禁止
体罰とは、教育のためという名目で、「身体に、何らかの苦痛を引き起こし、または不快感を意図的にもたらす行為」のことを言います。
2020年4月施行の「児童福祉法」と「児童虐待防止法」に、体罰の禁止が新たに規定されました。
しかし、国際NGOセーブ・ザ・チルドレンが2018年に発表した、国内2万人のしつけにおける体罰等に関する意識・実態調査結果によると、程度の差はあるものの「体罰を容認する」という大人はなんと全体の60%近い結果となりました。
もしかしたら「軽く叩くくらいは体罰じゃないでしょ?」と思っている人もいるかもしれません。しかしたとえ軽くでも、お子さんを叩いて言うことを聞かせようとしたり、強く怒鳴ったりする行為は「体罰」です。
たとえば、「言葉で何度も注意したけれど言うことを聞かないので、おしりを叩いた」「大切なものにいたずらをしたので、長時間正座をさせた」「宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった」といった行為も体罰にあたります。
暴力を使わないとしつけができないということは絶対にありません。体罰によらない子育ては可能です。子どもが良くない行動をしたとき、子どもの気持ちを聞き、なぜそんなことをしたのかを考えたり、そもそも叱らないで済むよう子どもがやりやすい環境を整えたり、子どもなりの気持ちを尊重して無理に言うことを聞かせようとしないなど、出来ることはたくさんあります。
私が感じたこと
まず、
お子さんが無事に大人になり、結婚して幸せな生活を送れていて本当によかったと思いました。
それほど嫌な経験をしていたら、人間不信になっていてもおかしくありませんからね。
この投稿者(母親)の「後悔」が、なぜ「娘が子供をつくらないこと」なのでしょうか。
それはおそらく「主に体罰をしていたのが父親だから」です。
「私はそうでもなかったのですが、主人の体罰がひどく」と書いてあるので、自分も加害者だという意識が希薄なことがわかります。
だからこそ
「子供の頃は辛かった」「お父さんの怒鳴り声とお母さんの金切り声ばかりで、家の中が暗かった」「家の中でいつも緊張して過ごした」と何度も言われ、とても傷付きました。
大人になった子供にこのようなことを蒸し返して言われる辛さは格別です。
このような発言になるわけですね。
この投稿から、本当の意味で「体罰をしてしまった後悔」がまるで感じられないのはそのためでしょう。
私は毒親に関する悩み相談をお受けしていますが、残念ながらこういうケースはけっこうあります。
今回のケースのように自覚がない毒親も割といます。
また、
過去に子にしてきた仕打ちを、「記憶にない」・「そんなことはしていない」などと平気で言う毒親も珍しくありません。
そういう毒親に共通しているのは「話が通じない」こと。
もちろん日本語は通じます。ただ、まともに話し合いができないことが非常に多いです。
毒親との関わり方に悩んでいる方は、そもそも「話が通じる相手ではない」という前提で考えてみることをオススメします。
そうすることで、今後どのように行動したらよいかが見えやすくなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
毒親に苦しむ方が1人でも減りますように。
それではまた^^