こんにちは。毒親育ち の ぺーたー(@datudokuoya)です。
先日、何気ない会話の中で「ご両親はどうされているの?」と聞かれた際、
「もういないので……」と答えました。
こう回答しておくと相手が察してくれるので、すぐに会話が終わります。
本当は存命であっても、毒親について話したくない、思い出したくないという方は、こういう返しをすると楽ですよ。
さて本題に入ります。今回は、毒親に対する親孝行は不要というお話です。
毒親への親孝行はする必要なし!するなら自己満足にすべき理由
世間では「親孝行は絶対にした方がいい」と当たり前のように言われています。
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
その考えの背景には
- したいと思った時には親が他界していることがある
- 親孝行できずに後悔する人が多い
といった現実があります。
では、私たち毒親育ちの場合にも同じことが言えるでしょうか?
まずは親孝行の必要性について考えてみましょう。
毒親孝行をしない人は親不孝?
毒親側から「親孝行をしろ!」と言われり、誰かに「親孝行をしておいたほうがいい」と言われたことがありませんか?
世間では親孝行はして当然のことと思われています。が、気にする必要はありません。
“育ててもらった恩がある“とはいえ、恩返しをするかどうか、したいと思うかどうかは別の話です。
毒親育ちは毒親のせいで苦しい思いをたくさんしていますから、親孝行をしたいと思えなくても不思議ではありません。
親孝行は、あくまでしたくなった場合に自発的にするものです。しないという選択もアリです。
世間の人にどう思われようが、何を言われようが気にする必要はありません。
毒親育ちの苦しみは、そうでない人には理解できませんから。
最も大事なのは世間の常識ではなく、自分の気持ちなのです。
親孝行をするなら自己満足のためにしよう
そんなことを言っておきながら、私はよ~く考えたうえで親孝行をしました。
それは、あくまで毒親のためではなく自己満足のためです。理由は後述します。
それでは実際に私がした親孝行をお伝えします。
毒父への親孝行
毒父とは今までまともに会話したことが、ほとんどありません。
さんざん嫌な思いをさせられたので、正直に言って好きではありません。
ただ、成人するまで家にお金を入れてくれていたことには感謝しているので、プレゼントをすることにしました。
といっても、手渡しではなく郵送です。
毒父に何をプレゼントしても喜ばず、どうせ文句を言われたりケチをつけられるだけ。
それが事前にわかりきっているので、それなりに良い価格のカタログギフトにしました。
これならたくさんの商品の中から本人が好きなものを選べます。
カタログギフトとは、こういったものです↓
これでも「ロクなもんがない」等のケチをつけるかもしれませんが、一方的に送っているため相手のリアクションを見なくて済みます。
プレゼントをしたのに不愉快な気持ちにさせられるのが嫌! という方にオススメです。
毒母への親孝行
絶縁するまでの間、毒母にはかなり色々とプレゼントをしてきました。
というわけで、毒母に関しては改めてプレゼントをするということはしませんでした。
過去にした親孝行に相当するプレゼントを挙げてみます。
・テレビを買った
テレビが小さい! 大型テレビが欲しい! と子供の時から呪文のように聞かされてきたため。
・好きなスイーツを買った
ケーキが食べたいのに買うお金がないと何度も言われ、定期的に買ってきていた。
毎回、買ってきたものに対してケチをつけられた。
・眼鏡を買った
視力が低下して目が見えないのに、買うお金がないと頻繁に言われたため。
・延々と続く果てしない愚痴を長年聞き続けた
意味のない愚痴を聞き続けました。が、ただの無駄な時間でした。
毒親が子供に愚痴を聞かせ続ける理由と、やめた後の罪悪感をなくすための考え方
その他
・服や靴を買った
・ソファーを買った
・ヒーターを買った
・現金を10万円あげたetc・・・
本当に色々なことをしました。そして気づきました。いくらやってもキリがないと。
いくら相手が欲しがるものをプレゼントしても、何かをしてあげても、相手は絶対に満足しないと悟ったのです。
こういう状況でずっと続けても良いことはありませんので、どこかで区切りをつける必要があります。
というわけで私は、「現金10万円」を区切りにしました。
「もう何も買わない。だからこのお金を自分の使いたいものに使って」と伝え、親孝行を終了したのです。
その後、「あれが買いたい、これが買いたい」と言ってきましたが、私はもう迷いませんでした。
私の場合は、こうして親孝行をやり切りました。
どんな親孝行をしてもむなしいだけでしたが、それでも親孝行をしたという事実は残ります。
少しでもしておけば、何もしなかった後悔をすることはなくなるでしょう。
両親が亡くなった毒親育ちが感じることとは。毒親との関わり方を考えてみた。
まとめ
①将来「親孝行しておけばよかった」と思いそうなら、親孝行をしておこう
これまで書いたように、親孝行はする必要はありません。
とはいえ自分が後悔しそうだと思うのなら、しておいたほうが良いと思います。
「親孝行をした」という事実があれば、「自分は親孝行をしなかった親不孝者だ」という自責の念に苦しむことはなくなります。
感謝の気持ちを伝える・旅行に行くといったハードルの高いことでなくていいのです。
私のようにカタログギフトや食べ物などを送って終わりでもいいのです。
②自己満足のためにする
「喜んでもらいたい」・「愛してもらいたい」という目的だと、そういう反応が得られなかったときにショックを受けることになります。
親孝行をしたことで、毒親に喜ばれたり感謝されたりということは期待しないようにしましょう。
毒親は変わりませんし、「子供が親孝行するのは当たり前だ」
そのようなことを言われて嫌な思いをすることも大いにありえます。
なので、親孝行をするなら“自己満足”のためにしましょう。
親だからといって、自分に負担をかけて無理をしてまで大切にする必要はありません。自分を大事にしましょう。
親孝行をやってみた結果
親が生きているうちに一方的にでも親孝行をしておけば事実として残ります。
だから、”自分は親不孝者だ“という気持ちに悩まされることはありません。
あの時やっておけば・・・なんて気持ちにならずに済みます。
今までさんざん毒親に苦しめられてきたにもかかわらず、親孝行をした自分は素晴らしいと思うこともできます。
これが毒親に対する親孝行がもたらした最大のギフトだと感じています。
親孝行をする、しない。
いずれにしても、後悔しない選択ができることを願っています。
それではまた^^