こんにちは。毒親育ち の ぺーたー(@datudokuoya)です。
以前の私は「自分に厳しく他人にも厳しい性格」でした。
他人の行動を見て「もっと真剣にやれ!」などと感じ、イライラしてしまうことが多かったです。
この性格のせいで自らを苦しめたり他人と衝突してきましたが、今はずいぶん生きやすくなりました。
今回は、毒親育ちが完璧主義になる理由と、それを直すための対策をお伝えしていきます。
この記事のポイント
自分に厳しく、他人にも厳しい人は
メモ
- 他人は変えられない
- 100点ではなく90点で良い
- 自分の基準が他人とズレている可能性を考える
- 自分にやさしくできれば他人にもやさしくなれる
こう考えてみると自分にも他人にもやさしくなれます。
では順を追って説明していきます。
毒親育ちが完璧主義な性格になる理由
完璧主義な性格になる原因は、毒親の育て方にあります。
- 「だからお前はダメなんだ」
- 「お前は何をやってもダメだ」
- 「そんなことは当たり前だ」
- 「いつもできるようにしろ」
このようなことばかり言われていると、完璧主義になっていきます。
失敗しては責められ、けなされる。ダメ人間の烙印を押され、大罪を犯したような気にさせられるのです。
テストで良い点をとったり成果をあげたりしても、褒めてもらえない。
子供なのにストイックな生き方を強いられる。
こうやって育てられると
- 「失敗は悪いことなんだ」
- 「迷惑をかけてはならないんだ」
- 「成果をあげることは当たり前のことなんだ」
- 「常にがんばって、しっかりしなければならないんだ」
このような考え方が「当たり前」になり、自然と完璧主義な性格が形成されていくのです。
そのまま大人になれば、何ごとも一生懸命にがんばる優秀な子に育ちそうですよね。
ところが、そうは問屋が卸しません。
こうなると、失敗とも言えないようなことさえ失敗と判定するようになってしまいます。
また、常にミスが許されない手術を担当している医師のように、気が休まることがなく、ストレスを受けやすくなってしまうのです。
そしてその厳しい判定基準は、次第に他人の行動にも向くようになっていきます。
「お前のせいで恥かいた」は言いがかり。毒親の被害者意識が原因
毒親育ちが他人に対しても厳しくなる理由
自分はいつでも
- 「間違ったことは絶対にしない」
- 「がんばって正しいことをしている」
- 「他人に迷惑をかけることなんてありえない」
それが当たり前になるように育てられたため、「こうあるべきだ」という考えが体に沁みついてしまっています。
この考えが強化されるほど、他人に対しても同じことを要求するようになってしまうのです。
自分は、こんなにがんばっている。
- 「だから、あなたもできるはずだ」
- 「だから、あなたも同じようにするべきだ」
このように考えてしまうわけです。
この状態になると、「当たり前の基準」から下に外れる人に対して怒りが湧くようになります。
ありのままの自分を受け入れることが毒親の呪いを解くための第一歩
毒親育ちが他人の行動に厳しくなってしまう理由
自分に厳しい完璧主義な人ほど、「最大限に能力を発揮しなければならない」と考えています。
そのため、他人が自分と同じように行動していないと
- 「あいつはサボっている」
- 「あいつはやる気がない」
- 「もっと熱くなれよ!」
このように思ってしまうのです。
正直に言って私は、自分の基準と他人の基準がズレていることに気づきませんでした。
自分にとって「当たり前のこと」であった精一杯がんばることが、他人にとって「当たり前でないこと」である可能性にすら気がつけなかったのです。
これが、自分に厳しく他人にも厳しい人がいる理由のひとつです。
また、「他人に厳しくする以上は自分に甘くてはいけない」と考えるため、自分に対する厳しさに拍車がかかります。
こうして厳しさの悪循環から抜け出せなくなってしまうのです。
なぜ毒親は、子どもに厳しくするのか
- 「お前は何をやってもダメだ」
- 「いつもできるようにしておけ」
このようなことを言われ続けると、自分は無能な人間だと思い込むようになり、完璧を目指す性格になっていきます。
では、なぜ毒親はそのような育て方をするのでしょうか。
答えは「面倒なことを避けたいから」です。
子供が何か失敗をすれば、親がやらなければならないことが増えます。
たとえば子どもが料理をしようものなら、キッチンはかなり汚れますよね。
子どもにやらせてもうまくいかない場合、後片付けをする手間が増えます。
これは、教育上は良い経験になるところですが、毒親からしたら「ただの面倒くさいこと」なわけです。
ほかには、親を絶対的存在だと思わせ、支配しやすくさせる目的もあります。
「お前はダメな存在だから、親の言うことを聞かなければならない。親に従っていなければならない」
親を絶対的な存在にしておくために、そのようなことを思い込ませるのです。
これは「厳しい教育」とは言えません。
自分と他人に厳しい性格を改善する方法
まず、完璧を目指すことはやめましょう。そんなことをする必要はありません。
仕事も遊びも、100%うまくいくことはそうありません。完璧を目指していても、納得のいかない部分や改善できる部分が見つかるものだからです。
完璧を目指してしまうと、ささいなミスですら自分を責めるようになってしまいます。
また、強いストレスを受けやすくなるだけでなく、十分な成果をあげていても 「もっとがんばれ地獄」に落ちてしまうことになります。
それを回避するために、少しだけ「甘え」や「テキトーさ」を許容してあげましょう。
誰だって、面倒くさいことが見つかったときに「見なかったことにしよう」と思うことはあります。
もっと完成度を高められるとしても、「これくらいで良いか」と思うこともあります。
それは、ごく普通のことです。100点満点を目指す必要はないのです。
そんな地獄から抜け出すために、完璧を目指さなくても成果は出せるという話をご紹介します。
完璧を目指さずに成功を収めた企業を見習う
CoCo壱番屋は、業界トップの業績をあげるカレーチェーン店です。
そんなココイチのカレーは「おいしすぎない味」をコンセプトにして大繁盛。
熱烈中華食堂 日高屋は、10人中6~7人が満足する「まぁまぁのおいしさ」を提供して大繁盛。
どちらも完璧な料理を目指していませんが、ビジネスでは大成功しています。
「完璧を求めなければダメ」というわけではないのです。
「完璧」を目指すと、必然的に「がんばらなければいけない状況」に追い込まれます。
これを避けるために少しハードルを下げて、100点ではなく90点で十分だと考えてみましょう。
これは、手を抜いて仕事をするという意味ではありません。
「細かい部分にこだわりすぎないで良しとする」ということです。
かつての私は「この程度のこともできない自分は、なんて無能なんだ」と、自分を責めていました。こうなると気力が削がれる一方で良いことがありません。
それを避けるために、できている部分に目を向けるのです。
ささいな気になる点があったとしても大半の部分はできているのですから、あと10点足りない……ではなく、90点「も」とれている。9割「も」できている。このように考えればいいのです。
毒親育ちは、自分にやさしくしてみよう
自分にも他人にも厳しい目を向けてしまう。これの対策としては、まず「自分にやさしくする」ことです。
完璧な人間なんて存在しません。人間はロボットではありませんから、失敗することは当たり前だと考えましょう。
今までの完璧主義を捨て、自分にやさしくできるようになったら、他人に対してもやさしくなれるようになります。
他人に対して厳しくしないために
自分が「完璧に正しい行動をしている」と思っていても、世間的にみたら「間違った行動」と判断される可能性がある。
この考えを持つことが必要になります。
自分が「簡単にできること」であっても、他人にとっては「非常に難易度が高いこと」である場合があります。
その場合は「サボっている」ように見えても、実は「精一杯やっている」かもしれないのです。
一般的な基準からズレているのが自分だとしたら、相手が甘えているのではなく、高いレベルを求めすぎている可能性があるというわけです。
相手が本当にサボっている場合の対処法
仮に本当にサボっているとしても「この人はそういう人だから仕方ない」と考えるようにしましょう。
毒親と同じで、他人を変えることは困難です。これを前提に「自分は自分、他人は他人」と考えてみましょう。
このように考えられるようになると、相手に対して必要以上に厳しく接することがなくなります。
まとめ:毒親育ちが自分にも他人にも厳しい理由と対処法
自分に厳しく、他人にも厳しい人は
メモ
- 100点ではなく90点で良いと考えてみる
- 自分の基準が他人とズレている可能性を考える
- 自分にやさしくできれば他人にもやさしくなれる
- 他人は変えられないものだと考えておく
こう考えてみると良いでしょう。
このステップを踏んでいくと、自分にも他人にも厳しく接することがなくなっていきます。
もう自分を苦しめる必要はありません。ハードルを低く設定して、もっと自分にやさしく生きていきましょう。